退 院 、そ し て・・・

 9月5日(胆嚢炎の発作から2日目)、自発痛はほとんどなく、右の肋骨の下を押すと痛む程度になった。一昨日と比べたら、天国と地獄くらいの差だ。けれども、まだ胆嚢は腫れているのが判る。
 午後になって、お友達数人と、心臓病の主治医、H病院のK先生がお見舞いに来てくれた。まさか、主治医のお見舞いを受けるとは・・・恐縮してしまった。
 カミサンは、予定通りお話の研修会(2日目)へ・・・
 午後3時頃、ホッとした顔で帰ってきた。盛会裡に終わったようで、なにより、なにより
(^。^)
 夜になって少し痛み出したので、鎮痛剤を点滴してもらって、就寝。

 9月6日、朝から五分粥が出た。胆・膵2度と言う制限食なので、脂肪・蛋白、おまけに塩分も制限されていて、白身の魚と薄味の野菜の煮物ばかりだ。お世辞にも、うまいとは言えない (>_<)
 痛みは、少しずつ軽くなっている。

 9月8日、今日から全粥。いくらかはマシになったが、食欲をそそるほどではない。

お見舞いに頂いたお花の一部
 9月9日には、シャワーが許可になった。
 サッパリしたぁ〜
(^o^)/〜〜〜
 10日までで、抗生物質の点滴は終了。11日には中心静脈内留置チューブ(CVカテ)も抜けて、身体に付いていたチューブ類は、総て無くなった。夕食から、お粥ではなく、普通のご飯になった。但し、脂肪・蛋白・塩分の制限はそのまま
(/_;)
 おやつには、ビスケットやアイスクリーム、ヨーグルト等が出て、食事よりこちらの方が楽しみなくらいだった。

 9月15日、血液検査。
 結果はO.K.で、退院許可が出た
v(^^*)☆☆☆
 16日に退院することにした。

 振り返ってみると、胆嚢炎と言う合併症(注)はあったものの、まずまず順調に経過したように思う。
 主治医や看護スタッフには、随分とわがままを言ってしまったと、反省している。
 しかし、患者の身になってみると、いつも時間を持て余しているから、誰かが来てくれるのを心待ちにしているところがある。
 そして、一言でも声を掛けて貰うのが、とても嬉しいもんなんですねぇ。

  (注):まさか自分がなるとは思っていなかったけれど、胃の手術中に胆嚢の
      動きを支配する神経の周囲を操作するので、時々ある合併症の一つ。


 9月16日、昼食を済ませてから退院することになった。
 入院時に70キロだった体重は、64キロに減ってしまった。入院の時に着てきたズボンはユルユルになって、腰痛ベルトを巻いて、なんとかずり落ちないで済むくらいになってしまった。
 自分で車を運転して帰ると言ったら、カミサンが不安そうな顔で、「やめた方がいいんじゃないの?」と言う。「歩いて帰るわけじゃないんだから、大丈夫だよ」と言うと、渋々承知してくれた。
 自分では普段通りに運転したつもりだったが、集中力が弱くなっていたのか、家に着いたらグッタリしてしまった。やっぱり、カミサンの言うことを聞いておけばよかった (-。-;)
 夕食は、祝杯を挙げるというわけにもいかず、相変わらずの蛋白・脂肪・塩分制限食を食べて、早めに寝てしまった。

 翌日からは、三回の食事とその間のおやつを食べること、風呂に入ること以外は、ほとんど寝ていた。テレビを見たり、本を読んだりするのも、すぐに疲れてしまうので、もっぱら音楽を聴いていた。
 退院後5日目くらいから、カミサンの買い物のアッシー君(古い!)をすることにした。車を運転していくだけなのに、最初はくたびれた (-。-;) やっぱり、動かないとダメなんだなぁ・・・
 10月半ばに、"さいたま"で孫の七五三のお祝いをする予定があり、それまでに体力を付けなければと思うのだが、食べ過ぎは禁物なので、なかなか体重が増えてこない。焦ってはいけないと思うのだが、気持ちばかり先走りしてしまう。

10月10日 11:10am の五十鈴湖
 10月4日から、毎週水曜日午後の外来を再開することにした。今考えると、退院してから20日程しか経っていないので、もっとゆっくりと構えればよかったかなぁとも思うのだが、患者さんも喜んでくれたので、これでよかったのだろう。

 10月10日、退院後初めて開成山へ出掛けた。ウォーキングのような早足は無理なので、ゆっくりと40分くらいの散歩だったが、思ったよりも脚は弱っていた。しかし、気分はよかったので、一日おきくらいに散歩することにした。

 10月15日、圭吾ちゃんの七五三のお祝いがあるので、朝8時過ぎの新幹線で"さいたま"へ出掛けた。
 記念撮影、神社参りを済ませて(日記帳参照)、会食の会場へ・・・
 みんなで、楽しくお食事。私は食べられないものが多いので、特別にオムライスを作ってもらった。
 朝が早かったので、2時過ぎにはくたびれてしまい、帰ることにした。
 せっかくの楽しい雰囲気を壊してしまって、ごめんなさい <(_ _)>
 帰宅後はグッタリ。布団に潜り込んでしまった (-.-;)y-゜゜

 17日の午前10時頃(朝食後2時間)、突然汗をかき始めた。数分後には、下着のシャツがびっしょりになってしまった。初めは、何が何だか判らなかったが、ダンピング(注)かも知れないと思いついた。そこで砂糖をぬるま湯に溶いて飲んでみたところ、5分後には汗が引き始め、10分後にはすっかり落ち着いた。それ以来、家にはガムシロップを用意し、出歩く時には、チョコを持ち歩くようにしている。

(注)ダンピング症状胃の手術後には、時々起こる症状。
   食べたものが胃に止まらずに腸に入って糖分が急速に吸収されるために、
   一時的に血糖が急上昇する。それを補正するのにインスリンが大量に分泌
   される結果、逆に低血糖となり、動悸や発汗が起こる。
   場合によっては、血圧が下がってショックを起こすこともある。
   
胃の手術を受けた方は、注意して下さい !!

 その他にも、時々胸やけ下痢といった症状があるが、これは仕方ないと思っている。胃全摘では、食道と小腸を直接つないでいるので、アルカリ性の腸液が食道に逆流して、食道炎を起こすからだ。
 私の場合は、胸やけがした時には、ヤクルトを飲むとすぐに治まる。ヤクルトが酸性なので、腸液のアルカリを中和してくれるからだろうか。
 下痢は、消化吸収が悪いことと、食べるとすぐに腸が動き出すためで、これもやむを得ない。数日に一回くらいなので、我慢の範囲内だと思っている。
 また、時間を掛けて良く噛んで食べているので、これまでのところは、食べ物がつかえたり、吐いたりすることはない。

 10月下旬になり、わずかながら体力が付いてきたように感じるようになった。体重を量ってみると、1キロ増えて65キロになった。カミサンに、「食べる量が少ないのに、増えてよかったね」と褒められた (^o^)
 
限られた食材なのに、メニューを工夫してくれて、しかも同じものを食べてくれている貴女のお陰です。 アリガト〜 ヽ(^0^)ノ 

 11月からは、これまでの水曜午後の外来に加えて、月・金の午前中にホスピスに出ることにした。
 最初の日(11月6日)、私が入院する前からホスピスにいた患者さんに、「先生、久し振りだねぇ」と言われて、感激した。
 退院後は、胆嚢炎の症状は全く起こっていない。このまま経過してくれればいいのだが・・・