第7回(11月5日 アップロード)


007ジェームズ・ボンド、颯爽と登場!

007 ロシアより愛をこめて(`63年製作、`64年日本公開)
日本初公開時の題名「007 危機一発」
"一髪"の間違いではありません!!


 監督:テレンス・ヤング
 脚本:ジョアンナ・ハーウッド、リチャード・メイボーム
 撮影:テッド・ムーア
 音楽:ジョン・バリー、   主題歌:マット・モンロー
               テーマ曲:ライオネル・バート
 出演:ショーン・コネリー、ダニエラ・ビアンキ、ロバート・ショウ、
    ペドロ・アルメンダリス、ロッテ・レーニャ、バーナード・リー、


あらすじ

 殺しのライセンス007を持つイギリス諜報部MI-6のジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)は、ソ連K.G.B.から暗号解読器レクターを持って亡命したいという機関員タチアナ(ダニエラ・ビアンキ)を迎えるために、イスタンブールへ行く。
 イスタンブールでは、K.G.B.とMI-6との間で熾烈な諜報合戦が繰り広げられていた。

ポスター またボンドの仇敵スペクターもこのレクターを餌にボンドの抹殺を狙っていて、三つ巴の戦いとなっていた。K.G.B.でのタチアナの上司ローザ・クレッブ(ロッテ・レーニャ)はスペクターのメンバーでもあり、スペクターのNo.1 ブロフェルド(アンソニー・ドーソン)からタチアナを味方に引き込むように指示されていた。
 MI-6のトルコ支局長ケリム・ベイ(ペドロ・アルメンダリス)はボンドと旧知の間柄で、この作戦がスペクターの罠だと知りながら任務を遂行しようとするボンドを、全面的にバックアップすることに決めていた。
 ジプシーの首領に協力を要請に行ったボンドとケリムはK.G.B.の襲撃に会い、ケリムは負傷し、息子を殺されてしまう。ボンドも殺されそうになるが、スペクターの殺し屋ドナルド "レッド" グラント(ロバート・ショウ)が、ボンドを後で自分の手で殺すために陰から助ける。

 タチアナをイギリスに送り届けるためにオリエント急行に乗り込んだ二人に、MI-6の機関員を装ったドナルドが近づくが、ケリムからの連絡で、二人は危うく列車から逃れた。
 K.G.B.とスペクターの執拗な追跡を逃れてパリに到着するが…


ボンドは、やっぱりショーン・コネリー

 007シリーズも沢山ありますが、第2作目の「ロシアより愛をこめて」が最高と言う人が多いようです。
 こんちゃんもその通りだと思います。

 イアン・フレミングの原作はほとんど読んでいて、第1作の「007は殺しの番号(ドクター・ノオ)」から見ていますが、段々とオーバーなハイテク機器が登場するようになって、本当の面白味が薄れて来たようですね。
 その点では「ロシアより愛をこめて」(日本初公開時の『007 危機一発』から、リバイバルの時に原題に戻りました。)は原作にほぼ忠実で、次々と襲ってくるスペクターとの攻防もスリリングで、とても良かったと思います。

 ショーン・コネリーのボンドは精悍な感じが良くロシアから愛を・・・1出ていて、ちょっとしたキザっぽさもうまく合っていて、極めつけですね。
 後を継いだロジャー・ムーアは精悍さが足りないし、ビアーズ・ブロズナンはスケールが小さくて、ボンドの名が泣いてしまいそうです。(オーバーかなあ〜 (^_^;)

 ダニエラ・ビアンキは、この後のボンド・ガールよりはちょっと知的なお色気があって、適役だったのではないでしょうか。
 `60年のミス・イタリアだそうで、この後10本ほどの映画に出演していますが、あまりパッとしなかったようです。

 「ブラック・サンデー」、「ジョーズ」、「スティング」などでおなじみのロバート・ショウも、敵役として将に打ってつけでした。
 映画が始まるとすぐに出てくるボンド殺害のトレーニングの場面から、ジプシー部落での襲撃場面、オリエント急行の中の格闘シーンなど、本当に存在感がありました。

ロシアから愛を・・・2 スペクターのNo.1 ブロフェルドを演じたアンソニー・ドーソンは、後ろ姿や猫を抱いた首から下のショットだけなのですが、不気味さをうまく醸し出していました。
 ローザ・クレッブを演じたロッテ・レーニャは、「三文オペラ」を書いたクルト・ワイルの奥さんです。ドイツで製作された「三文オペラ」や、ヴィヴィアン・リーとウォーレン・ビーティが共演した「ローマの哀愁」にも出演しています。
 最後の方でボンドと戦うシーンは、面白かったですね。靴のつま先からナイフが出てくるなんて…。 座頭市の仕込み杖みたいなもんかな〜。

 ケリム役のペドロ・アルメンダリスは、ジョン・フォードの「三人の名付け親」で、ジョン・ウェインと共演していましたね。

 007シリーズは、シリーズのテーマ・ミュージックと、カメラ・シャッターの絞りの向こうにボンドが現れて拳銃を撃つと、画面が赤くなるタイトルを見ただけで、007の世界に引き込まれてしまいます。

 この映画のシーンでは、初めにドナルドがボンドを殺す場面(殺されたボンドがマスクを脱ぐのでホッとしました。だって、映画が始まったとたんにボンドが殺されちゃうんですものね (^_^;) )、ケリムがK.G.B.のメンバーを狙撃するシーン(ビルの壁に描かれた美女の口から出てくるんですよ!)、ボンドとドナルドとのコンパートメントの中での格闘シーン、ヘリと車とのチェイスなど、特殊な武器は使わないけど素晴らしいシーンが沢山あります。
 もちろんラブ・シーンもね (^_^;)

 3作目の「ゴールド・フィンガー」も面白かったですが、派手さでは「ゴールド・フィンガー」に譲るものの、映画の出来としては「ロシアから…」のほうが、一枚上手だったように思います。