第4回(5月9日アップロード)


ヒッチコックはお好きですか?

「裏 窓」(1954年製作、日本公開`55年)

監督:アルフレッド・ヒッチコック
原作:コーネル・ウールリッチ
脚本:ジョン・マイケル・ヘイズ
撮影:ロバート・パークス
出演:ジェームズ・スチュアート、 グレース・ケリー、
   ウェンデル・コリー、 セルマ・リッター、
   レイモンド・バー、


あらすじ

 ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジのアパートに住む報道カメラマンのジェフ(ジェームズ・スチュアート)は、足を骨折してギプスをはめられて車椅子の生活をしている。退屈しのぎに、裏窓から双眼鏡やカメラの望遠レンズを使って、同じアパートの人々の生活を覗いていた。

 ある晩、女の悲鳴を聞いたが、その深夜に向かいの部屋の男(レイモンド・バー)が大きなトランクを抱えて外出するのを見てしまった。

 不審に思ったジェフは翌日からその男を観察するが、病気で寝ていた妻の姿が見えないことに気づき、その男が妻を殺害したのではないかと疑い始める。

 恋人のリザ(グレース・ケリー)や看護婦のステラ(セルマ・リッター)に話すが、信じてもらえない。

 友人のドイル刑事(ウェンデル・コリー)に調べてもらうが、なにも怪しいことはないと言われてしまう。

 しかし、その後も男の怪しい行動が続き、リザやステラも男が妻を殺したことを信じるようになる。そして殺人の証拠をつかむために、リザは男の部屋に忍び込むが…

 ここから先は…、書けません。(^_^;


ヒッチコック大好き

 ヒッチコックの作品で最初に観たのは、「見知らぬ乗客」(`51年製作、)でした。

 たまたま列車に乗り合わせた二人が、お互いに相手の殺したい人物を殺すという話で、殺人の動機がないために犯人が見つからないというプロットでした。

 この頃はヒッチコックがどんな人だかも知らずに見たのですが、とにかく面白かったのです。

 そして、ヒッチコックを意識して見た最初の映画が、この「裏窓」です。

 この時には、ヒッチコックが必ず自分の作品にちょこっと顔を出すことを知っていましたので、2回目に見たときには(同じ日に2回みたんですよ!)、どこに出てくるのかを楽しみに探しました。

 「裏窓」では見つけやすかったけれど、なかなか見つからないのもありますね。(どこに出てくるかは、ご自分で探してみてください。)

 この後で、名画座などを漁って「レベッカ」、「断崖」、「白い恐怖」などを見ました。

 まもなくテレビで「ヒッチコック劇場」が始まり、ヒッチコックの横顔のシルエットと熊倉一雄さんの吹き替えの声を、毎週楽しみにしていました。

 「裏窓」はコメディ・タッチのサスペンスで、ほとんどがジェフの部屋の窓から見たシーンです。部屋の外のシーンは、アパートの住人の犬が殺された場面だけだったと思います。

 窓から見えるアパートの住人たちのシチュエーションもうまく描かれていて、単なるサスペンス・ドラマに終わらせていないところは、さすがにヒッチコックだと思います。

 当然セット撮影で、建物の間から見える道路には車が走っていたり、通行人がいたりするのですが、全く不自然ではなく、ADはタイミングを計るのに大変だったでしょうね。

 ジェフは左足にギプスを巻かれているのですが、終わりには両足に巻かれています。なんでそうなったのかは、映画を見てのお楽しみです。(^_^)

 リザは、良家の娘で一流モデルという設定ですが、グレース・ケリーはぴったりでした。リザは早く結婚したいのですが、ジェフはこのままの状態がいいらしく(もったいない!?)、看護婦のセルマにけしかけられたりする場面も愉快でした。グレース・ケリーは、同じ年に製作された「喝采」(ビング・クロスビーと競演した舞台裏物)でアカデミー賞主演女優賞を獲得しています。

 レイモンド・バーは、TVドラマの「ペリー・メイスン」や「鬼刑事アイアンサイド」などでお馴染みですね。

 ヒッチコックは、この後にも「泥棒成金」(これにもグレース・ケリーが出ています)、「間違えられた男」(ジェームズ・スチュアート主演)、「めまい」(これもジェームズ・スチュアート主演、キム・ノヴァクが綺麗だった!)、「サイコ」(怖かった!)、「北北西に進路をとれ」、「鳥」、「フレンジー」など沢山作っていますので、また取り上げてみたいと思っています。